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第1353号 
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第1353号 解決するのは生徒自身

******様
お元気でご活躍のことと思います。

『日本講演新聞』2024年2月12日3011号で、横浜創英中学・
高等学校校長の工藤勇一さんが、2014年に千代田区立
麹町中学校の校長に就任した当時を振り返ってのエピソードを
語っていました。先生や保護者と学校のあり方を考え、
話し合って、子どもの自律を重視した教育改革に取り組みました。
結局、宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止など、
従来「当たり前」とされてきたことを覆した校長でした。

  横浜創英では入学の時に保護者にこう伝えます。
  「中学1年生ぐらいだと生徒同士、殴り合いのけんかに
   なることがあります。僕らは殴り合いを止めることは
   できますが、けんかそのものを止められるのは、
   子どもたち自身です。うちの学校はトラブルがある度に、
   それを生徒たちに教えていく学校です」

  実際、生徒たちにこんなふうに対応しています。
  トラブルになった経緯や今の気持ちなど、さまざま
  聞き取った後に、必ず二人それぞれにこのことを聞きます。
  「明日からも殴り合いを続けたい?」

  すると二人とも「絶対に嫌だ」と答えます。そこでこう言います。
  「面白いね。二人とも相手を絶対に許さないと言っているのに、
   明日から殴り合いを続けることは嫌だと一致しているんだね。
   相手を許したくないという気持ちは変えられないかもしれないけど、
   殴り合いをすると二人とも困るんでしょ。だったら気持ちは
   我慢して、殴り合いをしないためにどうするかの方法について、
   二人で話してみたらどうかなあ」

  こんなことを何回も丁寧に話しているうちに、二人は、解決する
  当事者は決して先生たちではなく自分であることを自覚し、
  感情を超え、対話を通じて平和への道を選択できるようになります。

以上、引用でした。

こういうふうに生徒同士で話し合って解決していけば、けんかをする
ことも、いじめることも自分のためにはならないということを自覚して
いくのでしょう。そして担当した教師もゴールは見据えながらも、
決して先走ってアドバイスはしない。教師の忍耐も問われそうです。
そういう、じっと待つことが大事なのではないでしょうか。


(文責 谷渕篤孝)
2024年3月15日(金) No.1311

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