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第1429号 皇居のお掃除のお手伝いをしたい
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第1429号 皇居のお掃除のお手伝いをしたい

******様
お元気でご活躍のことと思います。

≪母校近況≫

=高校2年生、台湾へ修学旅行=
 高校2年生は、11月19日(火)〜22日(金)に台湾へ修学旅行に出かけました。台湾の歴史や文化を直接体験し、地域の特色を肌で感じるとともに、日本の歴史的なつながりを学び、自国についても改めて考える機会を持つことを目的とした旅行でした。
【1日目】十分・九分(人偏に分)
 九分では歴史を感じる街並みを散策しました。特にジブリアニメ『千と千尋の神隠し』の舞台とも言われる独特の景観を楽しみながら、台湾の文化に親しみました。

【2日目】烏山頭ダム・十鼓文化村
 台南を訪れ、八田與一が建設に関わった烏山頭ダムを見学しました。地域社会への大きな貢献を改めて感じるとともに、日本と台湾の歴史的な関わりについて深く考える機会となりました。

【3日目】忠烈祠・故宮博物院・台北市内班別研修
 忠烈祠では、徴兵制度がある台湾ならではの衛兵交代式を見学し、故宮博物院では数々の文化財に接しました。
 午後の班別研修では、台北市内を自由に散策しました。異国の地でも計画的かつ自主的に活動することができました。地元の人々との交流を通じて、現地の文化をよりリアルに体感しました。

【4日目】龍山寺・孔子廟
 龍山寺では、建築様式や歴史的背景について学びながら、台湾の宗教や文化の奥深さを感じることができました。

 今回の修学旅行を通じて、生徒たちは積極的に現地の文化に触れ、台湾という国の魅力を学ぶとともに、日本との関わりや自国の歴史についても新たな視点で考えるきっかけを得ました。
⇒https://www.mz.reitaku.jp/reitaku-info/reitaku-info_2-4/
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『日本講演新聞』2024年9月23日3041号で、戦後ジャーナリストの佐波優子さんが皇居奉仕がどのように始まったかについて述べていました。前回の続きです。

 東京駅について電車を降りて皇居まで歩いていきます。皇居がどんどん近くに見えてくると、当然、占領軍も見えてきます。みんなドキドキしました。自分たちは集団来ているのですが、占領軍から怪しまれて。「この集団は何だ?」と言われないように、それぞれ違う服を着て、一緒に歩かず、別々に歩いて皇居に向かいました。

 そして皇居につき、坂下門にいる皇宮警察に事情を説明しました。
「私たちは宮城県栗原郡のものであります。二重橋の前の広場は雑草が茂っていて大変荒れているということを聞きましたので、お掃除や草刈りのお手伝いで上京してきました。東京は食料や燃料が乏しいということは聞いていましたので、自分たちは食料はちゃんと持ってきています。東京の人たちに迷惑をかけるようなことは致しません。どうかお手伝いをさせてください」

 門番の皇宮警察は、宮内省の筧総務課長に連絡。筧総務課長は「これは自分では判断できない」と思い、侍従次長の木下道雄さんに報告。そしてこの2人は坂下門外に駆けつけてきました。

 そこには若者が60人ほど集まっていました。手には掃除をするためのいろいろな道具を持っていました。青年たちの顔を見ると、20代、30代の若い人たちがほとんどで、女性も数人混じっていました。皆、決意がみなぎっている表情でした。

 その様子を見て木下侍従次長は、後に『新編宮中見聞録』という著書の中で次のように書き記しています。
「今時の東京の人は、今日自分たち一家が食べるお米があるかないかが最大の関心事であるというのに、北の地方から何十人という若い人たちが二重橋前の広場のお掃除のために上京してくるとは、なんと頼もしいことだろう」

以上、引用でした。

皇居の二重橋前の広場の草刈りや掃除をしようと、東京駅から皇居に向かっていても、占領軍に怪しまれないようにする。どれだけ神経を使ったことでしょう。しかし、お掃除のお手伝いをするのだという決意で来ています。皇宮警察官も宮内省の方も、そして木下道雄さんも、この時世にそんなことを言ってくる人がいるとは、驚きであったに違いありません。次回続きをお楽しみに。


(文責 谷渕篤孝)
2024年12月7日(土) No.1387

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